猫の皮膚病(皮膚糸状菌症)



Microsporum canisというカビの一種によっておこる皮膚病です。

猫の皮膚感染症としては、日常的に認められます。

幼猫や長毛猫によくあります。


実際の症例

東大和獣医科病院ネコ皮膚病1


子ネコの耳にできた皮膚病変です。

境界がくっきりと毛が抜けています。

ふけと赤みを伴っています。

かゆみはほとんどありませんでした。











東大和獣医科病院ネコ皮膚病2

おなじ子ネコの足です。

耳と同じように境界がはっきりした脱毛があります。

ふけがあり地肌が少し赤くなっています。






皮膚の検査をしたところ、

皮膚糸状菌がみつかったので、

抗真菌剤を用いて治療を開始しました。





東大和獣医科病院ネコ皮膚病3

1か月後の写真です。


ふけや赤みや脱毛は消失して、

もとの皮膚の状態に戻りました。










東大和獣医科病院ネコ皮膚病4

同じく足の写真です。


上のような皮膚病変は消失してもとの皮膚に戻っています。







皮膚病の原因は、

感染、炎症、先天的な問題、精神的な問題、内分泌疾患、、免疫介在性疾患、腫瘍などのカテゴリーに分かれます。

そのうちのいずれか、もしくは複数が関与して皮膚病変を形成します。

現状をきっちりと把握し、

今何が起きているのか?ということをよく考えた治療を行うことが大切です。


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