犬の乳歯について
犬や猫にも乳歯があります。
普通はすべて抜けてしまうのですが、ときどき乳歯が残っている子がいます。
永久歯は乳歯が抜けたところから生えてきます。
永久歯が出ているのに、乳歯が残っているのは異常です。
一般的に犬歯や切歯の乳歯が残っていることが多いです。
ケース1
右の上あごの犬歯の後ろに乳歯が残っています。
本来、乳歯が完全に抜けた後に、永久歯が生えてきます。
乳歯が残っていることによって、永久歯の生え方に影響を与えてしまいます。
同じ子の左上あごの犬歯の後ろにも乳歯が残っています。
乳歯は、
永久歯の生え方に影響を与えてしまう、
乳歯は永久歯に比べると脆く、折れやすい、
永久歯と乳歯の間に歯石がつきやすい(歯周病になりやすくなる)、
などの理由で抜歯するべきです。
前歯(切歯)にも乳歯が残っています。
前歯の乳歯は永久歯の前側に残るのが一般的です。
この場所に、
歯石や毛玉が絡まって歯周病が進行してしまっているケースをよくみます。
抜歯した犬歯の写真です。
矢印の部分が、歯肉に埋まっている部分です。
見えている部分より長いことがよくわかると思います。
抜歯をしなければ自然に抜けることはありません。
もし、日々のお口のケアをしている時、
犬の乳歯が残っているのに気がついたら当院に御相談ください。
東大和獣医科病院
東京都東大和市奈良橋4−560−9
電話 042−566−0886
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