子宮蓄膿症

ホルモンバランスのくずれによって、

子宮内膜に異常が生じ、結果的に感染が起きて、子宮内に蓄膿を起こしてしまう病気です。

女の子は避妊手術することによって、子宮蓄膿症を予防できます。

当院では、比較的早期(4〜5か月齢)の施術をすすめています。


東大和獣医科病院ラブラドールレトリバー犬の子宮蓄膿症ケース1

数日前から元気がなく、食欲も低下し、外陰部より排膿していた子です。

数年前から生理が不順だったとのことでした。

検査の結果、子宮に病変があることがわかり、即日手術となりました。

手術中の写真です。

見える臓器が子宮です。

大変大きくなっており、中には膿が溜まっています。

発見が遅いと、おなかの中で破裂してしまうことがあり、危険な病気の1つです。



東大和獣医科病院ゴールデンレトリバー犬の子宮ケース2

先ほどの子とは状況が異なり、

症状はほとんどなく、なんとなく元気がない程度だった子です。

外陰部よりの排膿がないケースは、飼い主さんが気がつきにくいです。

排膿がない分、子宮にはたくさんの膿が貯留していました。

発見が遅ければ、子宮が破裂して、腹膜炎が起こってしまったかもしれません。

症状が軽くても、念の為に検診をすることはとても大切なことなのです。



子宮蓄膿症は比較的晩年に起こります。

当然、年齢も高ければ、心臓や腎臓、肝臓といった臓器の機能も低下しています。

このような状況下でこの病気が起こると、病状はさらに悪化します。

そうならないように、早めに避妊手術をすることをお勧めします。


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東大和獣医科病院

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